2017年02月15日

現代住宅にも和の空間を取り入れたい

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和の素材の意匠や感触は、心を落ち着かせてくれる作用があると言われています。また、高温多湿の環境にもってこいの素材と言うところも大きなメリットです。積極的に住まいに取り入れるべき素材と言っていいでしょう。

一時期は古臭いと言われていたが

生活の洋風化が進み、現代住宅も欧米化しました。また、高齢化社会になりバリアフリーが当たり前になってきています。それにともない、一時期は和室の数がかなり減少しました。古臭いと言うイメージもあり、現代住宅にはミスマッチと言う人も多かったです。

しかし、家族や来客が集まりやすく、非常に使い勝手が良い部屋です。また、洋室の中のアクセントに和の空間を求める人も増加し、再び和室が日の目を見るようになってきました。和室の存在感を高めているのは、やはり畳でしょう。

断熱性に富んでおり、転んでもケガしにくい素材が使われています。子供やお年寄りに優しい素材と言ってもいいでしょう。

い草にはメリットとデメリットがある

また、梅雨など湿気が多い時期には、水分を吸収してくれます。そして、冬など乾燥する時期には、水分を空気中に放出してくれるのです。素晴らしい働きを持っていると言っていいでしょう。畳の素材にはいくつかの種類がありますが、い草が主流です。

独特の香りと感触が好きと言う人も少なくありません。しかし、適切にメンテナンスをしないとカビやダニが繁殖してしまいます。きれいに保つのは意外と手がかかると言っていいでしょう。しかし、最近はポリスチレンフォームを使用した畳床があります。

ダニ予防効果があるので使う価値は高いです。また、和紙でつくられたものもあり、カビやダニはほとんど繁殖しません。

障子や襖も和を感じさせてくれる

ただ、日本間を最初からつくるのに躊躇すると言う家庭も少なくありません。つくったとしても、使わなかったらもったいないと考えるのでしょう。その場合、フローリングの上に置くだけで、和の空間ができあがる置きだたみを活用することです。

これは、タイルカーペットのようにカットして使うこともできるので、近年急速に人気が高まってきました。これなら、日本間をつくる必要はないでしょう。また、たたみだけでなく、障子や襖も和を感じさせてくれます。

言うまでもありませんが、障子は窓辺に設置するのが基本です。強い日差しや外部からの視線は遮蔽しつつ、優しい日光を室内に取り込むことができます。