和室といえば畳が敷かれていますが、天然素材で作られているため徐々に消耗していきます。そのため、状態によってメンテナンスをすることが必要になります。その中で、替え方が三種類あります。まずは、裏返しをするという方法で、表面を裏返すことによってきれいな面を出すことができます。
特に、3年から5年ほど経過し日焼けして色が変わってきた時などに行います。丸々取り換えるよりも安く済ませることができるというメリットがあります。次に、表替えという方法があり、一度裏返しをした後に行われます。
これによって、表面のい草を新しいものに変えることによって新品のような印象にすることができます。とは言っても中身は新品ではないので踏み心地などはあまり変化がありません。ちなみに、費用としては裏返しは4000円ほどになり、表替えは6000円前後が相場になっています。
もちろん、国産の品質の高いものに関しては1万円以上します。あまりお金を掛けたくないという人や借家で使うのであれば中国産などの安いものを使っていることが多いです。しかし、材質や質感も違うため、茶道をしている人や老舗旅館などは国産のものを選ぶことが多いです。
ちなみに、有名なところでは熊本産などがあります。そして、特殊加工されているものもあり、日焼けがしにくいものや耐久性が高い素材が使われているものもあります。そして、10年ほど経つと多くのものが劣化して色あせするだけでなく、床の部分もへたったりして悪くなっていきます。
しかも、湿気が多いところでは悪くなるスピードが速いため、表替えだけでは対応ができなくなります。その時には新調をすることになります。安いものでは1万円ほどで購入ができますが、先ほどもあったように国産など品質の高い素材が使われているものは3万円ほどするものもあります。
そして、新調をするときにはサイズや厚さも関係してきます。京間サイズと五八サイズがあり、同じ一畳でもサイズが異なるので注文をするときには、実際に測ってもらい行うことが大切です。しかも、厚さもスタンダードのものは6cmですが、最近は幅が狭いものもあり3cm以下のものもあります。
もちろん、現在敷いているものと同じ厚さにしないといけません。そして、和室のイメージに合わせて色合いなども選ぶことが大切です。ちなみに、一部分だけを変えるという方法もありますが、色合いが変わってしまうことが多いのでその点も考慮して行うことが重要です。