2017年06月28日

寿命を長持ちさせるために行う、畳の手入れとは

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日本には、和室を持つ家が多くあります。和室は体を休める事、客間として使用するなど日本人には重宝される部屋です。そこに必要なのが畳で、しっかりと手入れをすることで長持ちさせることができます。この手入れの仕方には何種類かあるので、使用頻度や状態を見ながら選択するといいでしょう。

手入れでは、「裏返し」や「表替え」、「新畳」をしていきます。他にも、重いものを置かない、濡らさない、目に合わせて掃除機をかけるなど日常的にできることは心掛けましょう。湿度が高いと劣化の原因になるので、風通しを良くしていきます。

晴れた日に「天日干し」をすることで、寿命を長持ちさせることも可能です。その時は、裏側を約5時間太陽の光に当て、叩いて埃を出します。表は陰干しにし、日焼けをしないように注意しましょう。「裏返し」とは、表面にあるイグサのゴザ部分を裏返しにして、縁の部分を新しくすることです。

新たに使用してから約3年〜4年で行います。手軽な方法で、使用頻度が高いお部屋におすすめです。裏側もすでに傷んでいる場合は、利用できないので注意しましょう。「表替え」では、表面のゴザ部分を新しいものに替える方法です。

新しいものでも、長く使うことで表面が擦れて変色してきます。汚れや傷が目立つようになり、光沢がなくなってしまった時に行うのが目安で、時期では約6年〜7年です。これは、中心部分の芯はそのまま使用しますが、見た目は新品同様になります。

「新畳」とは、全てを新しくする手入れ方法です。15年以上の長い年月が経つと、傷みや日焼けによる変色が目立つようになってきます。上を歩くと、隙間が出来てしまいフワフワした感覚を感じたら、新しくする時期です。

機能が低下したものを使用し続けると、劣化が進むだけでなく健康的にもよくありません。新しくして、それをしっかりと手入れすることで、和室自体の寿命を延ばすことが可能です。この3つの手入れ方法を、使用年月や状態に合わせて順番に行うことで、劣化を防ぐことができます。

費用は、この順番ごとに高くなっていき、いい素材を使っている場合はその分高くなってしまうので注意が必要です。張替えをする目的は見た目だけではありません。温度や湿度を適切にすることで部屋を清潔に保つことができます。また、一新することでリラックス効果などの精神的目的もあるでしょう。傷みや劣化を感じたら、そのままにはせずに、適切な手入れが必要です。